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「日本の近現代史として学ぶ徴用工問題」キボタネ学習会の報告

2019年10月28日
読了時間: 3分

更新日:2020年6月9日


「日本の近現代史として学ぶ徴用工問題」

~朝鮮人強制連行・強制労働の問題~

 9月1日、キボタネ学習会「日本の近現代史として学ぶ徴用工問題~朝鮮人強制連行・強制労働の問題~」を開催しました。スペースの関係で要予約とさせていただきましたが、会場に溢れかえるほどご来場いただきました。ありがとうございます。

 当日参加した大学2年生(キボタネ若者ツアー参加者)が感想を寄せてくれましたので、以下に掲載します。

 問題の背景を辿ることがいかに大事かを感じさせられた学習会でした。今回のキボタネ学習会のテーマであった徴用工問題の背景とは言うまでもなく日本の植民地支配ですが、最近のマスコミの報道や一般の認識はどうもこの背景を忘れているような気がします。

 今回の講師であった加藤圭木先生は「日本の植民地支配は、朝鮮人の民族自決権を奪った。このこと自体が深刻な民族差別。」だと述べていましたが、まさにこれが徴用工問題を捉える上で忘れてはならない視点の一つだと感じました。そして、徴用工問題というのは独立した問題なのではなく、不法かつ民族差別そのものであった朝鮮半島の植民地支配という無権利状態、つまり、完全な「自由意志」で行動すること自体、困難な中で行われた行為・制度の問題であるということを常に念頭に置かなくてはならないと感じたのです。

 植民地支配という民族差別に基づいた、強制された「自発」、強制された「貧困」、強制された「日本人」があった。こうした民族差別・植民地支配の上に強制連行、また、連行の形態がいかなるものかにかかわらず、連行後の強制労働があったということ、そしてそれは人権侵害であるということを理解しなければならないと思ったのです。

 日本軍「慰安婦」問題とも共通して言えることですが、日本政府のこの問題に対する事実認定と後続措置(賠償、真相究明、再発防止)は不十分だと言えます。そもそも植民地支配の不法性を認めていない時点で、先ほどの視点に立ちかえれば、解決のスタート時点にも立っていないのではないかとも思ってしまいました。特に、朝鮮民主主義人民共和国とのあいだでは何の協定もないことは注視するべきことだと思います。

 現在、日本のマスコミの報道ではよく「戦後最悪の日韓関係」といった表現が使われます。しかし、学習会を経てこの日本の状況をみると、ただ「戦後最悪の日韓関係」と言うのは違うように感じました。加藤先生も仰っていましたが、「戦後最悪」なのは「日韓関係」ではなく「日本の対応」や「日本の歴史認識」なのではないかと思うようになりました。そして、このように徴用工問題を国家間の問題としてしか見ないのは被害者を置き去りにしていることだと。

 今回の学習会で自分自身改めて、問題の背景と被害者の存在に目を向けることに立ち返ることができました。現在、話題になっている徴用工問題について学習会を開いてくださったキボタネ関係者の方々、講師の加藤先生に感謝いたします。本当にありがとうございました。

キボタネ若者ツアーに参加した大学2年生


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