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連続講座第3回「䞍戊兵士の䌚元兵士ず垂民による䞍戊運動の軌跡ず、その先の運動ぞ」報告

連続講座第3回「䞍戊兵士の䌚元兵士ず垂民による䞍戊運動の軌跡ず、その先の運動ぞ」報告

日時2024幎2月11日日19:0021:00

遠藀矎幞さん䞍戊兵士を語り継ぐ䌚・共同代衚


 今回の講座では、元兵士の戊堎䜓隓の聎きずりを続けおこられた遠藀矎幞さんをお招きしお、「䞍戊兵士を語り継ぐ䌚」旧・「䞍戊兵士の䌚」、1999幎に「䞍戊兵士・垂民の䌚」ず改称の歩みず今埌の展望に぀いおお話をうかがいたした。キボタネは普段、日本軍「慰安婊」被害者の蚌蚀を蚘憶・継承する掻動に重点を眮いおいたすが、䞍戊・平和を誓った元兵士たちの䜓隓もたた重芁な䟡倀をも぀こずが理解できる有意矩な講座ずなりたした。

 敗戊埌日本では、元兵士たちが䜓隓を共有する堎ずしお無数の戊友䌚が結成されたした。遠藀さんによれば、これらの戊友䌚にも反戊ず平和を垌求する人がいたものの、察倖的な反戊・平和運動を行うこずはありたせんでした。それに察し「䞍戊兵士の䌚」は、陞海軍・戊域・階玚・思想を問わず䞍戊の旗の䞋に集結し、粟力的に䞍戊運動を展開したした。その意味で、戊友䌚ずは明らかに異質な性栌をも぀元兵士たちのア゜シ゚ヌションだずいいたす。

 「䞍戊兵士の䌚」は、1988幎1月、アゞア・倪平掋戊争で戊堎の生き地獄をみおきた元兵士たちが「戊争だけは二床ずしおはならない」ず固く誓っお蚭立されたした。その埌、䞍戊兵士ず志を同じくする䞀般垂民も巻き蟌みながら、1991幎には䌚員300名以䞊を擁する団䜓に成長したす。蚭立圓初から定期的に開催された講挔䌚「䞍戊倧孊」には、政治家や評論家、新聞蚘者のほか、内海愛子さん、吉芋矩明さん、池田恵理子さん、そしおキボタネ代衚理事の梁柄子さんずいった日本軍「慰安婊」問題解決運動に深く関係する方たちも登壇されたした。1988幎に創刊された機関誌『䞍戊』は2021幎冬の第184号を最埌に閉刊ずなりたしたが、最終号の衚玙に、近藀䞀はじめさんの遺志を継ぐ高校生たちの姿を掲茉できたこずは「私たちの誇り」であるず遠藀さんは語りたす。近藀䞀さんは、䞇愛花さんなど䞭囜・山西省の日本軍性暎力被害者ず亀流を続け、加害䜓隓の継承を実践した元兵士ずしお有名です。䞭囜戊線での非人間的な行為ず沖瞄戊での凄惚な被害䜓隓の双方を語る近藀䞀さんは、䞍戊兵士の代衚のような方だったずいいたす。

 近幎は、コロナ犍による掻動䌑止やメンバヌの急逝・病気などで団䜓の存続が危ぶたれおいたしたが、遠藀さんず倪田盎子さん映像プロデュヌサヌが共同代衚ずなり、2023幎8月に「䞍戊兵士を語り継ぐ䌚」ずしお再出発したした。遠藀さんは、戊争が忍び寄る危機的状況だからこそ䞍戊兵士が遺した蚀葉や掻動の軌跡を䞖に問うこずの意矩は倧きいず語り、「䞍戊の火」を消さないこずが「語り継ぐ䌚」のもっずも重芁なミッションだずいいたす。講挔の最埌には、「小さなタネ」を撒き続けるこずで「倧きな人間」に察抗しおいこうず呌びかけおくださり、キボタネに集う若者䞖代にも非垞に倧きな励みになりたした。

 特に印象に残ったのは、機関誌『䞍戊』の創刊号1988幎2月に初代代衚理事の倧石嗣郎さんが曞き残した次の蚀葉です。「日本の行き着く路線が芋方によっおは戊前以䞊に倚くの危険を孕んでおり、再び自らの遞択によっお囜民の意志に逆らっお進もうずしおいたす。聞くずころによるず、若き䞖代の䞭には、この憂うべき動きにはたったく無関心ず無頓着も甚だしいずのこずです」。 30幎以䞊の時を経たいた、日ごずに状況は悪化するばかりで、倧石さんの蚀葉が重みを増しお私たちに迫っおきたす。歎史修正䞻矩歎史吊定論による政治・メディア・教育の劣化は止たるずころを知らず、軍備増匷路線は肥倧化するばかりです。戊争の理䞍尜さ、ずりわけ日本垝囜䞻矩による加害の歎史を知ろうずする若者はあたりにも少ないずいわざるをえたせん。蚘憶・継承が軜んじられるずころでは、同じ過ちが必ず繰り返されたす。䞍戊兵士たちの願いを胞に留めながら、今埌も日本軍「慰安婊」被害者の蚌蚀を蚘憶・継承しおいく決意を新たにする講座ずなりたした。

文責近藀凜倪朗


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