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キボタネ連続講座2026 若者が聴く-地元から始める日本軍「慰安婦」問題解決運動- 第2回 大阪・関西の感想 


日時:2026年1月16日(金)19:00~21:00

講師:方清子(ぱん・ちょんじゃ)さん

   大阪水曜集会に集う若い世代のメンバー1人


2026年は、日本各地で独自に展開されてきた「慰安婦」問題解決運動の取り組みについて、キボタネ運営委員が対談形式で伺う連続講座を開催しています。2回目となる今回は、日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの方清子さんに大阪・関西での活動の歩みをお聞きしました。また後半のパートでは、大阪水曜集会に定期参加している若い世代のメンバーをお招きして、これからの運動の展望を考えました。方清子さんのお話の概略は以下の通りです。


(1)関西ネット結成に至るまで

 方さんが在日朝鮮人女性として在日韓国民主女性会で取り組んだ活動を出発点に、国民基金反対運動(1996年~)、全国同時証言集会(2004年~)、ソウル水曜デモ主管の旅(2005年)などの歩みをお聞きしました。その後、米下院議会決議1周年を記念して2008年に開催された国際フォーラムで、米国の草の根活動家であるアナベル・パクさんの「次はあなたたちにバトンを渡します」という言葉に勇気づけられて、関西各地の市町村議会で意見書可決運動が進み、やがてそれをきっかけに関西ネットが結成されました。


(2)バックラッシュとヘイト行動

 2009年頃になると、在特会をはじめとする右派勢力が街頭でのヘイトスピーチを活発化させ、水曜集会や証言集会等のイベントがあるたびに激しい妨害行動をとるようになります。警察は全く味方してくれず、当時集会の開催場所だった歩道橋から追い出される事態にもなりました。それでも関西ネットの皆さんは、圧力に屈することなく、アジア各地の被害者と信頼関係を築いて活動を続け、連帯の輪を広げて、現在まで水曜集会の場を守ってこられました。


(3)維新政治との闘い

 2011年に大阪市長に就任した橋下徹氏は、「慰安婦」被害者に対する暴言をくり返し、関西ネットではそのたびに地道な抗議行動を展開していきます。また、橋下・吉村の二氏をはじめとする維新の会は、サンフランシスコの市民が建てた少女像にも執拗に撤去要求を行い、60年続いた姉妹都市関係を一方的に解消するに至りましたが、これに対しても、現地の市民と協働しながら国際的なネットワークを築いて抗議を続けてきました。


 続いて、水曜集会に定期参加している若い世代のメンバーからは、気候正義運動への参加、技能実習制度や入管問題への認識を経て、水曜集会に参加するまでの経緯をお聞きした後、「慰安婦」問題を前から知っていたのに何もしてこなかった自分に嫌悪感を抱いていたこと、水曜集会が今まで顔の見えなかった(見ようとしなかった)被害者ひとりひとりを記憶する場になっていること、人権や平和についての前提を共有したうえで一緒に笑える友だちがたくさんできたこと、などを語っていただきました。最後に、「しっかり傷ついて、その傷を社会に還元する」という印象的な表現で、傷に鈍感な社会を許さず、冷笑主義に陥らずに、言うべきことを明確に言っていくことの大切さを呼びかけられました。


 講座全体を通じて、関西の運動が積み上げてきた柔軟で温かい連帯のあり方が、世代をこえて引き継がれているということが、他地域の参加者にも伝わったのではないかと思います。今後も、「慰安婦」問題だけにとどまらず多様な課題に視点を広げながら、どんな人も排除しない運動のあり方を関西の地で探っていきたいと考えています。

                                (文責:近藤凜太朗)



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