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キボタネ連続講座2025「戦後」80年って!?東アジアの視点で問う「戦後」80年 第2回 沖縄 の報告 

更新日:11 時間前

キボタネ連続講座2025 「戦後」80年って!?東アジアの視点で問う「戦後」80年 第2回 沖縄の報告

日時:2025年6月15日(日)19:00~21:00

講師:謝花直美さん


連続講座第2回では、沖縄タイムス記者として沖縄戦や戦後史、くらし報道などに携

わり、現在は歴史研究者として活動されている謝花直美さんのお話を伺いました。日

本の「戦後」を考える上で外すことのできない沖縄。今回は、沖縄における女性たち

の声や沖縄の女性運動史に焦点を当てながらお話しをしていただきました。

沖縄は日本国内にある米軍基地の約7割が集中する地域であり、これまで米軍によ

る事故や米兵からの暴力にさらされてきました。植民地支配によって日本の一部とな

った琉球・沖縄は、戦後の日本社会において周辺化され、目を背けられてきました。

そして、そうした構造的な差別や暴力が存在する沖縄において、さらに不可視化され

てきたのが女性たちの存在でした。

 沖縄においては米兵による女性への性暴力が繰り返されてきました。古くは1854年

、ペリー来航時の折に米兵が民家に押し入って性暴力をおこなった事件にまで行き

着きます。戦後の米軍占領下においても、1955年の「アイザックハート事件」のように

、6歳の少女が性暴力を受けて殺害される残虐な事件が発生しました。しかし、加害

者の米兵は米国で収監されたのちに釈放され、現在は「名誉ある退役軍人」として葬

られています。沖縄において女性への性暴力がいかに軽視され、加害者がまともに

裁かれることのないまま、構造的な暴力が放置されてきたかを表していると言えるで

しょう、

一方で、女性への暴力やジェンダーの問題を直視し、行動を起こす取り組みが沖縄

で始まりました。「沖縄女性史を考える会」による慰安所の実態調査など、「慰安婦」

の歴史の掘り起こしも行われます。さらに「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会

」の結成などを経て、米軍による性暴力や、それを許す構造的な暴力を問う動きも加

速しています。こうした歩みを共にし、取材を続けてこられた謝花さんに、当時の様子

や活動の軌跡について詳しくお話を伺うことができました。

また、基地反対運動の内部における男性中心主義や、女性蔑視の問題についても

指摘がありました。県内外から基地反対運動に加わる男性たちが、その一方で沖縄

の歓楽街に買春をしに行くという「人権の二重構造」が存在していたといいます。運

動の中で女性やジェンダーの問題を提起しようとすれば、「安保問題を女性運動に矮

小化するな」という言説で退けられる風潮があり、謝花さんがこうした問題を記事化し

ようとした際にも、社内から反発がありました。しかしながら、沖縄の女性たちの粘り

強い歩みが、沖縄社会を少しずつ変えていったと謝花さんは振り返ります。

沖縄の女性たちは軍事支配という現実に直面しながらも、それを変えようと歩み続

けてきました。謝花さんは30年にわたる取材を通して、その変化を実感していると振り

返りました。私たちが「戦後」を考えるとき、沖縄の存在と、その中で見えない存在にさ

れてきた女性たちがいたこと、そして構造的な問題に抗い、立ち上がった女性たちが

いたことに、今改めて目を向けるべきではないでしょうか。そこには、私たちがこれか

らの活動や実践を考えていくうえで、決して見落としてはならない重要な学びがある

はずです。

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