【2021若者PJT】柴洋子さんの運動史聞き取り感想文

森川(修士1年)


6月12日、27日、7月10日の3回にわたり、柴洋子さんからこれまでどのように運動してきたのか、台湾の阿媽(台湾でおばあさんの意味)で、元「慰安婦」の女性たちの裁判をどのように支援してきたのかについて、貴重なお話を伺いました。私は2回目と3回目に対面でお話を聴きました。

柴さんはいつも、「こんな話でいいの?」と、仰りながら、柴さんにしかできない、阿媽とのお話、運動のお話を聞かせてくださいました。

長らく運動をされてこられた方に会うとなると、いろんな苦労をし、モチベーションたっぷりの方なのかと想像していました。でもお会いしてみると、柴さんはとても穏やかで、楽しそうにお話され、聴いている学生が笑い出してしまうようなエピソードを共有してくださいました。もちろん、苦労していないわけではないのだと思いますが、それを感じさせないような、運動って楽しいのかな、運動って想像しているよりも気楽に参加できるのかな、と思わせてくれるお話を聴かせてくださったのです。

そんな楽しい柴さんですが、複雑な歴史を持つ台湾のことも、事細かに教えてくださいました。もともとは若い娘が「売春」させられるという問題について取り組み、のちに阿媽たちを支援することになった「台北市婦女救援社会福利事業基金会」のことや、台湾には独立系と台湾省系がいて、政権によって阿媽たちに対する支援が変わってくること。そして阿媽たちと交流し、一人の阿媽が「寂しい」と言ったのを聴いて、柴さんは台湾に引っ越そうかとまで考えたことなどです。すべてのお話が実際に台湾へ赴かなければ、阿媽たちと交流していなければできないお話で、そのどれもが私の心に深く残っています。

まだまだお聴きしたいことばかりですが、お忙しい中お時間を割いてくださった柴さん、本当にありがとうございました!

閲覧数:169回0件のコメント

最新記事

すべて表示

田中麻子 1937年生まれ、現在84歳の柴崎さんは東京で生まれ育ち、戦争を体験します。高校卒業後さまざまな運動団体と関わった柴崎さんは保育士としても現場で働き保育士の労働環境改善のために活動しました。その後、韓国人差別に反対するため地域の中で指紋押捺拒否運動などに関わっていく中で戦争被害者の声を聞く機会も多く、しかし男性の被害は出てくるのに女性の被害の話が出てこないことに気がつきます。 そんな中、

坪井佑介 今回の若者プロジェクトでは2021年9月11日と9月25日の2回にわたって山田久仁子さんへのインタビューを行いました。山田さんはフィリピン元『慰安婦』支援ネット・三多摩(ロラネット)のメンバーとしてロラ(タガログ語で「おばあさん」)と呼ばれるフィリピンの日本軍「慰安婦」の被害者への支援活動を長年行ってきた方です。また、ロラネットでフィリピンの「慰安婦」の歴史を学ぶためのワークショップを学

村上(修士1年) 若者プロジェクトでは、2021年7月25日と8月7日の二回に分けて山口明子さんから聞き取りをしました。初回の聞き取りでは、満州と四国の松山で過ごした幼少期から説き起こして、戦後に東京の学校を卒業し、キリスト教協議会などに勤めつつキーセン観光反対運動や「慰安婦」問題に関わっていく経緯などを一気に語ってくださいました。第二回目の聞き取りでは、第一回目の内容をさらに詳細に語っていただく