2022年キボタネ連続講座<韓国の女性運動から学ぶ>2回目 韓国の反性暴力運動の現場から

更新日:10月6日

2022年6月14日(火)

講師:ソ・スンヒさん(サイバー性暴力対応センター代表)

担当:magi


 2022年6月14日、連続講座の第二回目は、「韓国のサイバー性暴力根絶運動の現場から~『n番部屋防止法』を中心に」と題して、韓国のサイバー性暴力対応センター代表のソ・スンヒさんをお招きしてお話を聞きました。

 サイバー性暴力とは、インターネット、モバイル、SNSなどのサイバー空間で発生するジェンダー位階に基づく暴力で、 撮影された性的イメージをねつ造/搾取/拡散脅迫する性暴力、オンラインでおこなわれる性売買、オンライン上の性的いやがらせ等が含まれます。

 韓国では2015年頃からフェミニズムリブート運動が起き、その波に乗って2017年に発足したのがサイバー性暴力対応センターです。 韓国で起きた「n番部屋」事件は、大規模なデジタル性犯罪・性搾取事件ですが、2018年から2020年までの間に、多くの女性が性被害に遭いました。フェミニズムリブート運動は主に20~30代の女性が中心でしたが、このn番部屋事件が明らかにされ、全国民に怒りが波及し、「性暴力犯罪の処罰等に関する特例法」が改正されました。これが「n番部屋防止法」です。この改正により、サイバー性暴力に対する処罰が重くなり、また、盗撮した写真や動画、合成写真などを所持・購入・視聴した人も処罰されるという項目が新設されました。

 お話の中では、グルーミングのことや、日本のポルノが韓国に与えている影響、性暴力を支えている産業構造や文化構造についても言及されました。また、最後には国家レベルでの対応、市民レベルでの対応、個人レベルでの対応など、私たちができる行動についても提示していただき、個々人の連帯が性暴力をなくす要(かなめ)であることを改めて感じました。

韓国での性犯罪だけがひどいのではありません。日本での性暴力被害も深刻です。この連続講座で日本での運動の方向性を皆さんと考えていけたら幸いです。

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